DTM/DAWってなに?という方からもうすでに何年も携わっている方まで様々だと思いますが、復習を兼ねて単語解説をしていきたいと思います。
DTM - Desk Top Music
1988年にこの言葉が登場しました。
簡単に説明すると、PC上のシーケンサーソフトと呼ばれるものを使って楽曲を作ることをDTMと呼びます。
現在ではこのDTMという単語に関連してDAWが存在します。
DAW - Digital Audio Workstation
デジタルの音声データを編集、加工する事ができるシステムの総称をDAWと呼びます。
シーケンサーソフト=DAWという解釈で間違い無いと思います。
このDAWというものがあるからDTM、つまりはPCでの音楽制作ができるというわけです。
なんて説明は他のどのサイトでもここより詳しく説明してくれています。
ですから私はちょっと違った視点でこれらを説明したいと思います。
私はレコーディングエンジニアです。音にはこだわりを持っていると自負しております。
このDTM/DAWにも実はわかりにくいですが音を良くも悪くもする所があります。
それが「DA/AD」呼ばれる部分。
DA/AD - Digital to Analog / Analog to Digital
デジタルのものをアナログに、アナログのものをデジタルにする機構のことです。
人の耳に聴こえてくる音はアナログです。ですからデジタルの音は聴こえません。
では先ほどのDTM/DAWではどちらが使われるでしょうか?
答えはデジタルです。
そのためこのDA/ADという機能が必要になってきます。
DAはPCの中の音を人が聴くため。ADはPCの中に音を入れるためにあります。
ではこのDA/ADがチープなものであったら…ご想像の通りの結果になります。
PCにもこの機能がありますが、ほとんどの場合あまり良いものではないでしょう。
だから皆さん揃ってこう言うのでしょう。
「録音時にはオーディオインターフェースを使って下さい。」と
このオーディオインターフェース(以後: I/F )DA/AD の機能がしっかりしています。
PCに直接マイクとスピーカーを繋げるのとは違い、大きく音質が向上します。
むしろDTM/DAWとはこれがあって初めて成り立つようなものです。
じゃどれが一番良いI/Fなの?と言われても正解はありません。
機材それぞれに個性があって人によって好みが分かれるからです。
価格に関してもピンからキリまであります。
ですが最近は比較的低価格なものでも、しっかりとした機能を持っているので筆者が初めて買った時に比べると良い時代になりました。
これからDTM/DAWを始めたいという方は御一考下さい。
昔、恩師に「ほんの0.0〜dBの音量が変われば、もしかしたら100万枚売れるCDになるかもしれない」それぐらい音がきちんと聴こえるのと、聴こえないのでは違うのだと教えられました。
音質厨になれというわけではありませんが、気をつけるポイントとして抑えていただければ幸いです。
さて基本編と言いながら、マニアックなところを話してしまったかもしれません。
今回の話についてご質問のある方はコメントorメッセージにてお答えいたします。
また、今回のことに限らず質問のある方は是非お問い合わせください。
次回もまたなにかを…
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